2023年のサイクルロードレースの世界選手権はスコットランドのグラスゴーで開催される。
次のシーズンは誰が世界チャンピオンジャージであるアルカンシエルに袖を通すのかサイクルロードレースファンであれば見逃せないイベントである。
そして、今回の世界選手権は2週間にわたり英国のグラスゴーとスコットランドで同時開催する新しく特別な大会仕様で、2023年以降から4年おきに開催されるとのこと。
オリンピック前年度の世界選手権は毎年この特別仕様の大会スタイルということだ。
話はサイクルロードレースに戻るが、現在世界チャンピオンジャージであるアルカンシエルを身にまとう前年度優勝者でベルギー代表のレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)の2連覇に期待が高まる。
そんな中、スロベニア代表としてタディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)の出場が決定したことでより一層2023年の世界選手権で熱い闘いが繰り広げられること間違いない。
サイクルロードレース
スロベニアナショナルチームはタディ・ポガチャルを筆頭に同チームであるドメン・ノヴァク(UAEチームエミレーツ)、マテウジュ・ゴヴェカル(バーレーン・ヴィクトリアス)、ルカ・メズゲッツ(ジェイコ・アルウラ)ら合計8名をメンバーとして選出。
一方ベルギーナショナルチームは2連覇に期待が高まるレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ)、シクロクロスも強いワウト・ファンアールト(ユンボ・ヴィスマ)、今年のツール4勝を挙げたヤスパー・フィリプセン(アルペシン・ドゥクーニンク)などエース級の強者揃いのメンバー合計な9名を選出。
メンバーを見た正直な感想としてはベルギー代表に分があるのは誰もが思うことだろう。
しかし、先日閉幕したツール・ド・フランス2023ではヴィンゲゴーやワウト、セップ・クス率いる前年度覇者であるユンボ・ヴィズマに対し素晴らしい走りを見せ、惜しくも敗れたものの2位という好成績を残している。
骨折していた手首の状態もツールを見る限りそこまで問題はなさそう。
そういった理由から2023年のサイクルロードレースの世界選手権は熱いバトルが繰り広げられると予想する。
そして、日本からは新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)が今年も単騎での出場が決定。
15回目の世界選手権出場となる。
コース
走行距離:271.1kmで獲得標高:3570mというコースレイアウト。
注目選手
それでは、個人的に注目している選手はコチラ。
レムコ・エヴェネプール
生年月日 : 2000年1月25日(23歳)
国籍 : ベルギー
脚質 :オールラウンダー
所属チーム : スーダル・クイックステップ
主な戦績 :ブエルタ・ア・エスパーニャ2022 総合優勝
世界選手権自転車競技大会ロードレース 2022 個人ロード 優勝
サッカーU15ベルギー代表のキャプテンを務めた経歴からの自転車競技転向をした23歳。
前年度優勝者、そして2連覇を狙う若き世界チャンピオン。
タディ・ポガチャル
生年月日 : 1998年9月21日(24歳)
国籍 : スロベニア
脚質 : オールラウンダー
所属チーム : UAEチームエミレーツ
主な戦績 :ツール・ド・フランス2023 総合2位
ツール・ド・フランス2020/2021 総合優勝
ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 総合3位&新人賞
ツール・ド・ラヴニール2018 総合優勝
史上最年少でのツール・ド・フランス総合優勝2連覇を達成。
また、グランツールなどのステージレースだけでなくクラシックレースなどワンデーレースでも勝てる実力。
ワウト・ファンアールト
生年月日 : 1994年9月15日(28歳)
国籍 : ベルギー
脚質 : オールラウンダー
所属チーム : ユンボ・ヴィスマ
主な戦績 : シクロクロス世界選手権:2016/2017/2018 優勝
ツール・ド・フランス2022 ポイント賞&区間通算9勝
脚質はワウト・ファンアールト。
ロードレースだけでなくシクロクロスもこなす最強の男。
ヤスパー・フィリプセン
生年月日 : 1998年3月2日(25歳)
国籍 : ベルギー
脚質 : スプリンター
所属チーム : アルペシン・ドゥクーニンク
主な戦績 : ツール・ド・フランス2023 ステージ4勝
UAEツアー2022 ポイント賞
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2022 優勝
ツアー・ダウンアンダー2020 ポイント賞
ステージレースもクラシックも勝つスプリンター。
日本人には2022年のツール・ド・フランスさいたまクリテリウムで新城幸也、カヴェンディッシュとスペシャルチームを組み勝利したのが記憶に新しい。
生年月日 : 1995年1月19日
国籍 : オランダ
所属チーム : アルペシン・ドゥクーニンク
脚質 : オールラウンダー
主な戦績 : 世界選手権シクロクロス:2015/2019~2021/2023 優勝
ジロ・デ・イタリア2022年 総合敢闘賞
ワウトと同じくシクロクロス、ロードレースの二刀流。
2023年のツール・ド・フランスではチームメイトのヤスパー・フィリプセンのステージ勝利に大きく貢献した。
日程
2023年の世界選手権は8月5日~8月13日の8日間かけて行われる。
日程詳細は以下のとおり。
※時間は現地時間。
8月5日(1日目) | 10:00 ~ 女子ジュニアロード 13:00 ~ 男子ジュニアロード |
8月6日(2日目) | 9:30 ~ 男子エリートロード |
8月13(8日目) | 12:00 ~ 女子エリートロード |
レース観戦/視聴方法
なかなか現地で観戦するというのは難しいですよね。
ご安心ください!
今年もJ SPORTSが現地映像をリアルタイムで配信してくれます。
配信期間 | 2023年8月6日午後5:30 ~ 2023年8月6日深夜2:00 |
解説 | 飯島誠、栗村修 |
実況 | 長澤洋明 |
ナビゲーター | 中島康晴 |
開催日 | 2023年8月6日(現地) |
レース内容 | 世界一の選手である証明「マイヨ・アルカンシェル」を巡る国別対抗戦! 今年はスコットランドのグラスゴーで開催される。※配信時間延長の場合がございます ※現地の収録状況などによりお見苦しい映像が配信される場合がございます |
まだ、「J SPORTS登録していないよ」という方は別の記事で登録方法や金額など詳しく解説しているのでこちらをそうぞ。
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