こんにちは、ぴえ(@detroit69cycle)です。
2023年8月6日に行われたサイクルロードレース男子エリートの世界チャンピオンが決定!!
残り距離22kmからアタックをしかけ見事逃げ切りオランダ代表マチュー・ファンデルプールがマイヨ・アルカンシエルに袖を通した。
サイクルロードレース世界選手権に関しては別の記事で詳しく紹介しているのでこちらをどうぞ。
レースレポート
序盤は定石通りのアタック合戦が発生。
残り240km地点くらいでプロトンが逃げを容認。
最終的に先頭は9名の逃げが形成。
その後第2逃げ集団として3名の逃げが形成された。
一方、2連覇を狙うレムコ・エヴェネプールは集団に後方に位置。
ベルギー代表はレムコを筆頭にワウト・ファンアールト、ヤスパー・フィリプセンと3強が揃い今大会最多人数の9人を揃え盤石の体制を整えた。
その他の有力候補にはマチュー・ファンデルプール、マッズ・ピーダスン、ダディ・ポガチャルがおり、中でもダディ・ポガチャルには大きな期待が集まっていた。
途中、抗議活動によりレースが中断されるハプニングも発生。
タイム差は測っているものの先頭を走っていた選手達からすると少し痛いが仕方ない。
それよりも、開催地であるスコットランドグラスゴーの気温が20℃以下のため鳥肌が立ってしまっている選手がいたことが心配になった。
中断中の中継では我らが日本代表新城幸也選手がカメラで抜かれる場面もあり、レース終盤のテレビ中継を心配する余裕ぶりが頼もしい笑
30分以上の一時中断を経てスタート。
この時点での残り距離は190kmほどとまだまだレースは始まったばかり。
レース再開早々にプロトンはベルギーがコントロール。
スピードは上がりら集団が割れるような展開。
先頭とプロトンのタイム差は6分半弱。
そこから、クロウ・ロード(山岳)に入る。
クロウ・ロードは5.8kmで平均勾配10%ほどの登りなのでそこまできつい登りではない。
割れた後続集団に優勝候補でオランダ代表のマチュー・ファンデルプールが確認できた。
また、ここで後続の方に位置してしまった選手は新城幸也選手含め少し足を使わないといけないのが痛い場面だった。
残り165km地点で新城幸也選手含む後続集団もプロトンに合流。後続集団もプロトンに合流。
150km地点で周回コースへ入ります位置取り争いが激しくなる。
登りやコーナーなどテクニカルな周回コースを10周する。
この時点での先頭とプロトンのタイム差は4分半。
タイムは一気に縮んでいく。
有力候補のレムコ、ワウト、ポガチャルはしっかりとプロトン内で位置取り。
周回コース入ってからはロードレースではなくほぼクリテリウムレースと化した。
残り距離22km地点でオランダ代表のマチュー・ファンデルプールがアタックを仕掛けた。
マチュー・ファンデルプールはシクロクロスで世界チャンピオンであり、世界選手権のようなワンデーレース、クラシックレースでも強い。
そんなマチュー・ファンデルプールがこの場面で仕掛けたからには優勝候補であるワウト・ファンアールト、タデイ・ポガチャル、マッズ・ピーダスンがほっとくわけがない。
しかし、追いつく気配は全くなかった。
マチュー・ファンデルプールは残り距離16kmほどのコーナーでウェットな路面によりタイヤを滑らせ落車が発生。
いいペースで単独逃げをしている最中にこれは痛かったが、再度ペダルを踏み最終的には1分以上のタイム差をつけてフィニッシュ!
新世界チャンピオンとなった。
レースリザルト/結果
1位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ) | 6:07:27 |
2位 | ワウト・ファンアールト(ベルギー) | +1:37 |
3位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア) | +1:45 |
4位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク) | |
5位 | シュテファン・キュング(スイス) | +3:48 |
6位 | ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー) | |
7位 | マチュー・ディナム(オーストラリア) | |
8位 | トムス・スクインシュ(ラトビア) | |
9位 | ティシュ・ベノート (ベルギー) | |
10位 | アルベルト・ベッティオル(イタリア) | +4:03 |
日本の新城幸也選手はDNFとなっている。
最後に
個人的にはツール・ド・フランスで4勝の好調ぶりとワンデーレースという事もあり、ヤスパー・フィリプセンに期待していましたが残念。
それよりもマチュー・ファンデルプールの凄まじいアタックからのフィニッシュは本当に興奮しました。
マチューおめでとう!!
コースに関しては正直、あまり良いコースとは言えないと感じました。
周回コース入ってからコーナーが多すぎてロードレースの良さが失われた印象。
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